◎[復刻]言葉についてのあれこれ

※この投稿は、2020年7月18日アップ済み投稿を復刻したものです。

娘が高校生の頃、私が発音した「デズニーランド」をケラケラ笑ったが、意味が分からなかった。なにがおかしいのか聞くと、「だって、普通は『ディズニーランド』でしょ」という。自分の中では、そう言っているつもりなのだが。

その後、IT企業に勤めることになったが、プログラマーたちが「d」の発音を「デー」と言っているのをよく耳にした。「e」など他の文字と混同されぬようにこの業界では敢えてそう発音するもの?といつも疑問を感じたが確かめること無く、彼らに「d」を伝えるときは「ディー」ではなく「デー」と発音するよう心がけた。

また、自分が子供の頃、道を歩いていて「T字路」のことを「てぃーじろ」ではなく、「ていじろ」とか「てーじろ」と発音する年配の人がいて、違和感を覚えたことがある。この時代の年配者は英語に接する機会が少なくて「てぃー」の発音ができない、と思っていた。

しかし時が経つにつれ、「てーじろ」はともかく、「ていじろ」は「丁字路」のことだと理解した。しかも、道交法上では、「丁字路」のほうが正式な用語であると知った(ちなみに、現在は「T字路」の使用も許容されているようで、警戒標識(道路標識)では「T形道路交差点あり」というように「T」が正式に用いられている例もある)。

丁字路

言葉は時代とともに変わるというが、子供のころから、年配者と呼ばれる現在までのわずかな時間では大した変化は感じられない。最近の30から40歳代の「ら抜き言葉」に接すると大いに違和感を覚えるが、単に慣れの問題だと思う。

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