webメールの outlook をいくつか登録していて、その中でも頻繁に利用するメインのものは、9個のエイリアスアドレスを作っている。
9個もアドレスを使い回していると、しばらく等閑になるものが出てくる。そのアドレス宛のメールは、1月中はあまり詳細を確認していなかった。2月になって、ある情報メールを受け取る必要が生じて、このアドレスをチェックしていて、多くのDMが届いていることに気づいた。
大型のシステム開発やPCのブランドとしても有名な某大手IT企業のとあるサービス事務局から、1月3日のサービス登録完了メールを皮切りに、25通も届いていた。
最初のメール登録完了メールと、その次のサービス申し込み受付メールの内容を統合すると、月に税込1,000円とちょっとのサブスクリプションサービスで、宛名も私ではなく(女性の様)、私のエイリアスアドレスがIDになり、ユーザー登録番号、サービス名や申込日時が記載されていた。
もちろん私は登録した覚えは無い。そこで、メールのフッターのメール配信設定変更のURLからアクセスし、このサービスの問い合わせフォームを探し出して苦情を送信した。
半日ほど経過して、今回のアドレス宛に回答が届いた。次がメール本文。
メールアドレスの件について、以下にご案内いたします。
本件につきまして、調査したところ、アカウント登録された方が、メールアドレスを誤って登録されたことが判明いたしました。
現在は、訂正処理が完了いたしましたこと、ご報告申しあげます。
今後ともよろしくお願い申しあげます。
○○○○○○○サービス案内窓口 ○○(担当者名)
どこにも謝罪の言葉がない。
ユーザーが単にメールアドレスの入力を間違えただけでサービス提供側に責任は無いということか?
普通、メールアドレスの登録の際には、そのアドレスへ確認メールを出し、そこに記載のURLクリックや、移動先で暗証入力などすることで正しく機能するアドレスかを確認すると思うが、それをせずにアドレスをIDにして、サブスクリプションを開始するものだろうか?
私が、小さなIT企業に勤めていたとき、今回と同じ某大手IT企業の営業職を定年少し前に早期退職し、私の勤め先に再就職してきた人がいた。その人は、DM用のチラシを作る際にwebの画像を片っ端からコピーするなど著作権やリスクマネージメントの知識が皆無で、PC操作では、スパムメールの添付書類を開いてウィルスに感染するなど、IT関連の最低ラインのリテラシーを持ち合わせず、早々にクビになった。
その人の振る舞いと今回のサービス対応を合わせて、旧態依然とした日本の大手IT企業の衰退が分かるような気がした。